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基本情報 |
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氏名 |
石田 賢哉 |
氏名(カナ) |
イシダ ケンヤ |
氏名(英語) |
ISHIDA Kenya |
介護予防基本チェックリストを活用した簡易うつ病スクリーニング検査法の構築 地域在住高齢者におけるうつ病検出効率に関する予備的検討
山田 伸, 坂下 智恵, Heimisdottir Thelma Run, 大山 博史, 石田 賢哉, 工藤 英明, 三浦 洋子
介護予防事業の基本チェックリストに含まれる「うつ予防・支援」の5項目(原版)は,既存のうつ病スクリーニング検査法(Depression and Suicide Screen)に軽微な変更が加えられた上で普及しているが,その精度に課題を残している。同リスト内の体重減少を尋ねる項目と早朝覚醒を尋ねる新規の項目を追加して7項目から成る自記式検査法(増補版)を作成し,判別分析を用いて評点を定めた。両検査法の精度を比較する目的で,ケースコントロールデザインと地域で実施した構造化面接法によるうつ病の判定に基づく参照基準を用いて,抑うつ症状を有する高齢住民(うつ病者18名と年齢をマッチさせた非うつ病者72名)を対象とするROC分析を行った。Area Under Curve(AUC)は5項目原版で0.62,7項目増補版で0.75と後者で高かった。有症者のみの対象ゆえ特異度が低水準に留まったものの,至適な感度/特異度は原版(カットオフ値1/2点)で67%/39%,増補版(3/4点)で83%/51%が得られた。無症者を追加した対象による感度分析では,増補版の特異度が62%,AUCが0.81へ増加し,原版の検出効率を上回っており(p=0.097),高齢住民向けうつ病スクリーニングとして,今回の増補版の有用性を検証する余地がある。(著者抄録)
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