論文

基本情報

氏名 石田 賢哉
氏名(カナ) イシダ ケンヤ
氏名(英語) ISHIDA Kenya

タイトル

 A県相談支援従事者現任者研修受講生による研修評価―研修満足度と支援困難事例の関連から―

単著・共著の区分

共著

誌名

青森保健医療福祉研究

4

1

ページ

1-11

発行年月

202205

著者

齋藤果南、石田賢哉

査読の有無

[査読有り]

記述言語

日本語

概要

〔目的〕 本調査は,A 県相談支援従事者現任者研修の受講生を対象に,実務における困難の有無と受講生の研修満足度の関連について検討することを目的としてアンケート調査を実施した。
〔方法〕 A県相談支援従事者現任者研修に参加した50名を対象に,質問紙法を用いてインターネット上で調査を行った。18名からの回答が得られた。分析にはSPSS ver 26.0を用いた。質問項目は研修満足度,基本属性,職務状況から構成されていた。
〔結果〕 研修の総合満足度(平均=110.1,SD=17.2)を従属変数,その他の各項目を独立変数としてt検定及び一元配置分散分析を行った。その結果,援助者の対応に関する困難要因があると回答した受講生は,総合満足度が低いという結果であった(df= 1 ,t=17.71,p=0.004)。
〔結論〕 総合満足度を下げる要因として,支援困難事例の要因の1 つである「援助者の対応に関する要因」が強い影響を与えていた。この結果には,研修の学びを受講生の業務に生かすことができないことが1つの原因であると考えられる。「援助者の対応に関する要因」がある人が研修の学びを実務に生かすためには,研修受講後の教育的スーパービジョンを充実する必要があると考えられる。