論文

基本情報

氏名 石田 賢哉
氏名(カナ) イシダ ケンヤ
氏名(英語) ISHIDA Kenya

タイトル

都道府県・政令指定都市における精神保健福祉士の配置等に関する調査研究

単著・共著の区分

共著

誌名

田園調布学園大学紀要

 

9

ページ

187-194

発行年月

201503

著者

伊東 秀幸, 齋藤 敏靖, 四方田 清, 行實 志都子, 田村 綾子, 石田 賢哉

査読の有無

[査読有り]

記述言語

日本語

概要

日本全国の都道府県、政令指定都市の精神保健福祉主管課における精神保健福祉士の配置状況等の実態を調査し、現状を考察した。日本の全都道府県47ヶ所、政令指定都市20ヶ所の精神保健福祉主管課を対象に記名式アンケート調査を行った。調査項目は精神保健福祉士の登用状況、基本属性、雇用形態、所持資格、採用しない理由、期待する役割等に関するものとした。結果、都道府県29ヶ所、政令指定都市15ヶ所から回答を得た。回答を得た40ヶ所のうち5ヶ所が精神保健福祉士を登用していた。配置された精神保健福祉士は女性が6割以上、30歳代が5割以上を占め、ほぼ全員が常勤だった。6割以上が社会福祉士の資格を所持し6割以上が大学等の養成施設で精神保健福祉士資格を取得していた。管内保健所、管内市町村の精神保健福祉士の配置状況は未配置との回答が最も多かった。精神保健福祉士を採用しない理由として、職種として募集していない、精神保健福祉士・精神保健福祉主管課の業務は他の職種で対応可能等が挙げられた。また行政機関に配置された精神保健福祉士に期待する役割として法律の正しい理解と運用、権利擁護や当事者性を重視した業務の遂行、関係機関との連結役、社会資源の調整・開発等が挙げられた。以上より精神保健福祉士は資格や役割の理解や認知度が低い等の理由で配置が少ない一方、コミュニティ・ソーシャルワーカーとしての役割が期待されていると考えられる。