医療的ケア児の保護者(家族ら)の医療的ケア児の療育への心理的負担は極めて大きく、家族らのメンタルヘルスの改善は大きな課題の一つとなっている。2021年度より地域における医療的ケア児の支援体制(新システム)が本格的に開始された。本研究の主な目的は、その新システム(主に医療的ケア児支援センターや医療的ケア児コーディネーターの配置と実行力)あg、家族らのメンタルヘルスの改善につながるか実証的に検証することである。本研究は縦断的研究であり2023年に1回目の調査をおこない、新システムが開始してから5年後の2回目に追跡調査をおこなう。併せて、新システムを通した地域づくりに着目し、家族らが新システムに参画するプロセスを追跡し、新システムが家族らの社会参加の促進に資するものであったかを検証する。