今回、学校場面において困っていることとして「勉強の問題」「友だち関係」が多く、こころの状態については「嫌なことを思い出す」、「いらいらする」が対象者の半数以上いた。現在、中学校生徒を対象としたスクールカウンセリングの一環として、樹木画テストによって描かれた「色彩樹木画」を用いて生徒のこころの内面を理解・分析し、生徒の支援を行っている。余り時間がかからず行える樹木画テストで面接場面の情報だけではなく、違う側面でこころの様子を把握し、行動・精神面での問題を抱える生徒のこころの状態を保護者や教師に説明することで、生徒の問題理解を深めてもらっている。活用結果から、「色彩樹木画」を使った教師や親に対する説明は、情報提供と理解が進む方法と考えられた。