【目的】Y県内民間精神科病院で暴力的・攻撃的な言動への対応で、どの程度、包括的暴力防止プログラム(以下CVPPP)が普及しているのか、病院での医療関係者に対する研修の実態及びCVPPPの効果について調査を行い、患者の人権を守り、患者の暴力的・攻撃的な事案に患者・医療者の安全を守る配慮をした対応について明確にすることを目的とした。【結論】1)Y県内民間精神科病院でのCVPPP普及は回答病院の35.3%であった。2)暴力的・攻撃的言動への対応は、暴力的・攻撃的言動の防止の係である看護師全員が十分ではないと思っていた。3)CVPPPを使っている病院の看護師はそうでない病院の看護師より対応への自信のpointが低かった。4)突然の暴力等に看護師は苦慮し、暴力を受けた看護師のケアも必要である。5)暴力後の振り返りによる、今後の対策方法の検討が必要である。