中学において抑うつ傾向を示す生徒が増加しているとされ、中学生を対象に調査を行ったところ、実際、抑うつ傾向を示す生徒が多いことが明確になった。しかしながら。こうした抑うつ傾向などの心の不調により起こる問題に対して、保護者、教師など生徒を取り巻く者の理解度は様々であり、それによって対応もまちまちになってくる事で状況を複雑にしている。現在、中学校生徒を対象としたスクールカウンセリングの一環として、心の問題に対して内面を理解・分析するため心の健康調査および「色彩樹木画」を用いることで生徒の支援を行うとともに、保護者、教師などの生徒理解のために利用している。そこで心の問題と「色彩樹木画」の特徴との関連をより深めるための分析を行った。