看護実践能力の育成には、看護職者が自らの看護実践を批判的に問い直し、継続的に学び続けることが重要であり、リフレクションがその要と考える。本論文は、教育方法として教員の発問に焦点を当てて、リフレクションを活性化させるための発問ガイドの構築を目的として5章で構成した。
第1章では、リフレkスホンの歴史と看護教育における研究を概観した。
第2章では、通常の発問から、教員がリフレクションを意識した意図的な発問に変化させることで、学生のリフレクションは刺激されることが立証された。
第3章では、効果的な発問ガイドを作成し、専門学校生と看護大学生に面接を行い、発問ガイドの有効性を検討し、ガイドの修正を行った。
第4章では、発問ガイドの活用法を検討した。
第5章では、研究者以外の教員による発問ガイドの有効性を検証し、ガイドの妥当性を確認した。
総合考察では、発問ガイドの意義と今後の活用を考察した。
発問ガイドは、構成主義に基づいて開発された、看護学生のリフレクションを活性化させる新たな看護教育方法論としてまとめた。