教員のリフレクション面接において自己の思考の特性に気づき、今後の課題が明確になった1学生の思考のプロセスから、学生のリフレクションを促進させる教員の発問方法を検討した。
本事例は、患者からの拒否に対して患者の言動の意味を客観的に分析出来ず、気づきを生み出すことは困難であった。教員は「患者に嫌われている」と繰り返す学生の感じ方・思考特性に着目した。そこで教員が感じた気がかりをストレートにアイメッセージで伝えたことが、学生にハットした気づきを与え、リフレクションを促進させた。
学生は、学生の思考の特性に着目し、発問のタイミングや内容を変化させることで、学生のリフレクションを促進させることができる。自分の思考特性に気づきにくい学生の場合には、教員が感じたことをアイメッセージでフィードバックすることも効果がある。