1.リフレクション面接終了後、実習中間およびカリキュラム終了時に行った「助産師の職業的アイデンティティ尺度」の縦断的調査の結果、5因子のうち3因子が有意に上昇し、リフレクション面接による職業的アイデンティティ形成の促進効果が期待できる。
2.実習中間のリフレクション面接では、知識や、技術の未熟さと対峙しながらも、助産観として自分なりに大切にしているものや今後の課題を言語化された。
3.カリキュラム終了時には分娩介助経験を重ね、産婦・褥婦および先輩助産師との関係性の中で肯定的感情と否定的感情とで感情の揺らぎを伴いながら、自己の在り様を思考し、今後の助産師としての方向性や課題を見いだし、職業的アイデンティティが形成している可能性がある。
4. 本学の助産師教育においては、専門職としての自律性を培うという教育目標を促進し、助産師教育課程の質的保証につながる可能性が示唆された。