学会発表(口頭発表・ポスター)

基本情報

氏名 大野 正博
氏名(カナ) オオノ マサヒロ
氏名(英語) ONO Masahiro

タイトル

昆虫食材が保有するACE阻害活性およびにおい成分に関する基盤的研究

会議名

第13 回日本栄養改善学会九州・沖縄支部学術総会

主催者(学会名等)

日本栄養改善学会九州・沖縄支部

開催場所

熊本県立大学

開催年月日

2026/02/14

単独・共同の区分

共同

発表者

大野正博,白石ひかる

記述言語

日本語

会議種別

口頭発表(一般)

概要

【目的】昆虫食材の生理機能性に関する優位性を示すことはその付加価値を高め,においに寄与する成分を明らかにすることは嗜好性向上の基盤となる.しかし昆虫食材が有する生理機能性やにおい成分について基礎的な知見が不足している.そこで本研究の目的は,血圧上昇抑制活性指標の一つである ACE (アンギオテンシンⅠ変換酵素)阻害活性を昆虫食材において評価し,さらに,どのような成分が昆虫食材のにおいに影響を与えているのか基盤的な情報を得ることとした.
【方法】フタホシコオロギ,ヨーロッパイエコオロギ,バッタ,カイコさなぎの市販昆虫粉末 4 種各10g あるいはサーデンペプチド含有食品 1g に対して蒸留水 200mL を加え試料を調製した.ACE 阻害活性測定には ACE Kit WST 株 同仁化学研究所),揮発性成分の特定にはガスクロマトグラフ質量分析装置を用いた.
【結果・考察】昆虫粉末4 種の ACE 阻害活性はサーデンペプチド含有食品よりも低かったものの,一定レベル以上の活性が存在した.特にコオロギ 2 種およびバッタは血圧上昇抑制ペプチドの原料として高く期待できる.
昆虫粉末4 種に共通して検出された揮発性成分が複数存在した一方で,Benzaldehyde,Dimethyl disulfide,3,5-Octadien-2-one といった成分は一部の昆虫粉末で検出され,これらが各昆虫食材のにおい特性を形成している可能性がある.
【結論】血圧上昇抑制活性を有する食品の原材料としてフタホシコオロギ,ヨーロッパイエコオロギ,バッタおよびカイコさなぎは有望である.さらに,これら昆虫食材に含まれるにおい成分について基礎的な知見が得られた.