第5章:
平成8年に行われた山口県長寿社会開発センター発行「高齢者の生きがいと社会参加活動に関する基礎調査」を英訳し、米国ワシントン州クララム郡のリタイヤメント・コミュニティに住む高齢者600人対象に実施した。高齢者の「自己実現」と「一体感」的生きがいについて、日米における類似点と相違点について調べ、山口大学の修士論文として発表した。
本研究では、上記の結果を踏まえて、山口県の高齢者に着目し、自己認識と生きがい感、「地域感」と満足度、日常生活活動と生きがい感に着目し、これからの日本の高齢者に「ネットワーク」づくりの必要性や日常生活活動の男女差について明らかにした。