本論は2012年3月9日〜11日まで実施された展覧会「Ecology・Sustainable+Healing Exhibition −フィ ンランドと山口の地域資源を用いた商品開発 −」について記述するものである。この展覧会は2009年度〜 2011年度にかけて山口県立大学国際文化学部文化創造学科企画プロデュース系教員スタッフとラップランド 大学デザイン学部クロージング&テキスタイル学科教員スタッフの間で実施された国際共同研究「地域資源 を生かした豊かな生活文化の創造をめざして − ラップランド大学と山口における地域プロデュースの実践 的研究 −(注1)」の最終的なまとめとして開催されたものである。 本事業に関して当初2年間は山口県立大学国際文化学部国際共同研究事業および山口県立大学研究助成事 業の支援を受けて実施され、2012年度は前者の支援により行われたものである。 地域プロデュースをめざした研究創作の実施に当たり、素材や加工などの点で地域の企業や団体との協働 作業が行われた。そこで、今回の展覧会実施に関しては場所の提供、空間演出やデザインなどにおいても地 域のデパートやデザイナーおよび企業の協力を得て、協働作業として実施された。