日本古代における「文書主義」の導入と、その展開過程
2006/04-2009/03
渡辺滋
古代の文字資料の現物を素材として、従来ほとんど検討されてこなかった、その機能・形態・行使方法といった諸要素の有機的な相互関連を追求してきた。こうした作業を基礎として、古代における情報伝達・保管が文字情報のみで完結していた訳でなく、音声と密接に相互依存しながら行われていた実態を明確化した。