本書は、思春期以降から成人期の発達障がいについて、疫学、診断、治療、支援方法、海外の支援現状を解説したものである。筆者は、オーストラリアにおける罪を犯した発達障がい者への支援システムの状況について、①障がい福祉の歴史と法的枠組み、②対人援助領域における支援、③司法を通じた対応、④支援システムの特徴の各点を解説した。また、地域生活定着支援センターが関与した、地域生活の再開に向けての支援について、架空事例を創作し、要点を解説した。
【担当箇所】「8B オーストラリア•ビクトリア州における犯罪をした発達障害者への支援システム」【5頁(205-209頁)】、「地域生活支援センターが関与した事例」【3頁(237-239頁)】