本書は、高齢や障害などがあって福祉による支援のニーズがある人を含む、非行・犯罪行為に至った人への具体的な支援の内容、とくに支援者の自己覚知、当事者者との関係の形成や維持といった支援にあたって重要・不可欠な項目についての情報を提供し、実際に支援にあたる者の理解の促進、支援技術の向上に資することを目指して刊行された。筆者は企画案の作成、全体構成と漫画筋書きの検討、原稿執筆、他執筆者原稿確認を担当した。導入編では、本書の題名である「共助する関係」の意味と意義について論述するとともに、そのような関係を築くための7つの要点を示した。物語編では、7つの要点を一つずつ取り上げた漫画のあとで、各エピソードのポイントを簡潔に説明した。最後に発展編では、「共助する関係」の理論的背景として、援助にあたっての原則、当事者を理解するための視点、援助者が自己理解を深めるためのヒントについて解説した。
【担当箇所】「はじめに」【4頁(2-5頁)】「導入編」【14頁(10-23頁)】「物語編の解説」【計45頁=6頁(37-42頁)、6頁(58-63頁)、7頁(81-87頁)、6頁(103-108頁)、7頁(123-129頁)、7頁(147-153頁)、6頁(175-180頁)】「発展編」【40頁(190-229頁)】