刑事司法と福祉の連携による犯罪行為者への対応:これまでの展開と今後に向けての課題
精神保健福祉
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274-285
水藤昌彦
本稿は、「特集 司法と精神保健福祉の連携と支援のあり方」の総説として、編集委員会の依頼により執筆した。障がいや高齢といった理由で特別なニーズがあると考えられる、犯罪をした人への対応のための司法と福祉の連携について、従来からの両者の関係を概観した。また、近年の刑事司法と福祉の連携の促進要因を確認し、支援の進展と現状を分析したうえで、今後の課題を検討した。