本稿は、性加害行為をした知的障がい者の支援モデルとしてニュージーランドの障がい者支援組織WellStopが開発したGood Way Model(GWM)の概要について、現地調査の結果を含めて紹介したものである。GWMにはクライエントの語りに着目するという特徴がある。日本でも支援にあたって当事者の語りに注目することの重要性が指摘されるが、一貫性をもって構成されたアプローチが用いられているとはいえない。GWMは現行の日本の支援プログラム改善のための手がかりとなる可能性が高く、さらなる調査研究が求められる。