知的障害等のある矯正施設退所者の住まいの変遷に関する研究
発達障害研究
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272-276
[共著者]古屋和彦、水藤昌彦、相馬大祐
本稿は、知的障がい等があって特別調整の対象となり矯正施設等から退所した人の住まいの変遷を明らかにする目的で行った全国調査(n=603)の結果を報告したものである。帰住先がなく、福祉による支援が必要であることが特別調整の対象となる要件であるが、全体の半数以上は福祉関連の住居にはつながっていなかった。福祉による支援の質向上のためには、特に自宅等に帰住した対象者の生活実態、社会資源の利用状態などを把握することが求められることが示された。