2006 年障害法と拘束および隔離をともなう介入についての考察
山口県立大学社会福祉学部紀要
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61-66
水藤昌彦
本稿では、オーストラリア ビクトリア州における、障がい福祉領域における拘束および隔離をともなう介入の適正な運用を目的とする法、制度の整備状況を整理した。さらに、運用の厳格化、適正化を目指して行われた2007年の法改正以降の近年の動向について報告した。法改正に至る経緯、新たに定められた手続規定の内容、その運用の実際、関係機関と不服申立に関して、文献研究の結果をもとに解説した。