三島論文へのコメント
明治大学心理臨床学研究
第7号
74-76
中村仁志
コメントを依頼されたのは「衝動性のコントロールが苦手な小学生男児との遊戯療法過程」の論文であり、事例E君との1年間24回にわたる遊戯療法の記録である。1年の遊戯療法過程を通してE君は確実に成長し、自分の不安な気持ちに向き合えるように成り、人が離れていくこと(「見捨てられる」気持ち)に耐えられるようになったと思われる。