本研究は、社会や周囲から子どものいる夫婦、いない夫婦がどのように見られているかについて理解を深めることを目的とし、子どもがいる夫婦といない夫婦について大学生が持つイメージについて質問紙調査にて検討を行った。464部を有効回答とした。子どもがいる夫婦、いない夫婦イメージは、7点評価によるSD法で評定された。因子分析を行った結果、6因子(充実性、自律性、明朗さ、力強さ、社交性、寛容性)が抽出された。6つの因子構造それぞれに関して2つの夫婦イメージの特徴を検討した結果、子どもがいる夫婦は充実性、明朗さ、力強さ、社交性、寛容性が高く、子どもがいない夫婦は自律性が高かった。