学校教員の精神疾患を理由とする休職者数は増加し、平成30年度の病気休職者の約6割を精神疾患が占めている。ストレスチェック制度は、すべての労働者が同じ調査票で評価される。しかし、職種が異なればストレス要因は大きく異なり、職種における職業性ストレスを十分な信頼性と妥当性を有した専用の尺度でストレス要因を評価することが、具体的な対策のために必要であると考えた。宮崎大学医学部精神医学講座と宮崎大学教育学部教職大学院との共同研究で、宮崎市教育委員会の協力をいただき、小学校・中学校の教員を対象(一次調査98名、二次調査2276名)とした調査で統計学的な解析をし、教員の職業性ストレス要因評定尺度を開発した