第一子育児中の母親を対象としたロールレタリングの記述内容の変化
役割交換書簡法・ロールレタリング研究
第6巻
41-52
榮田絹代,佐々木直美
未就園の第一子育児中の6名の母親を対象に、3回ロールレタリング(RL)を実施した。1回目の往信では、<感謝><好意や甘え>が表現され、2回目の往信では、<自立や成長の報告、決意>が表現された。RL2、3回目の往信では<内省や内言、気づき>が表現され、RL3回目の返信では、<事実説明>が表現されていたことから、RLには、多忙により忘れてしまいがちな、育児の喜びや子どもの成長の記録としての利点もあると考えられた。