高齢者との接触経験が若者の高齢者像の生成に及ぼす影響に関する日韓比較
山口県立大学学術情報 国際文化学部紀要
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67-73
畔津 忠博、金 恵媛、吉永 敦征
本稿は、若者が抱く高齢者像とその生成に至る背景ついて議論する。日本と韓国の大学生にアンケート調査を行い、SD法を用いて高齢者像を取得し、同時に高齢者との同居経験や高齢者への世話経験についても併せて確認した。同居経験・世話経験を2要因とする分散分析をSD法の各質問項目に適用した結果、交互作用が認めれた質問項目がいくつかあった。また、日本では同居経験がある場合にさらに世話経験を行うことによって、質問項目の評価が肯定的に変化する傾向がみられたが、韓国ではあまり変化がみられなかった。