2050年にカーボンニュートラルの達成を目指し、建築基準法が改正され、建物の断熱基準が見直された。しかしながら、この基準は新築の建物についてのみ適用される。既築の建築物については、改修等の促進策として補助金等が設けられている。特に学校の校舎については、これまで断熱自体がほとんどされておらず、近年は熱中症対策として教室にエアコンが設置されてきた。しかし、建物の断熱がされていない状況で多くのエネルギーを消費しながら快適な空間を作っており、このエネルギーの浪費による温室効果ガスの発生が問題視されている。
近年、学校の教室を断熱施工することにより、より快適な学習空間を確保すると同時に、より少ないエネルギーで快適な空間を維持するため学校の教室を断熱化することが広がってきている。今回、山口県萩市にある山口県立萩商工高等学校の教室を地元の工務店や生徒達とともにワークショップ形式で断熱施工する試みについて報告する。