批判的思考態度を育むためのグループ討論を用いた日本語ライティング授業の実践
日本教育工学会論文誌
38
Suppl.
29-32
池田史子、畔津忠博、川島啓二
論証型レポートを作成することで批判的思考態度を育むことを目的とした授業を実践した.授業は,内省的活動である情報収集・レポート作成と社会的活動であるグループ討論・プレゼンテーション・ピアレビュー等から構成された.本研究の目的は,この実践が学習者の批判的思考態度に変化をもたらすか,変化した場合にはその要因は何かを明らかにすることである.履修前後の測定によって,批判的思考態度の向上が確認された.授業終了後のインタビュー調査結果からは,メタ認知を伴った社会的活動が重要であることが示唆された.