「『国語』と『日本語』のあいだ」
国際共同研究発表会「日韓中 多文化共生社会」
東京学芸大学
2019/07/05
井竿富雄
日本の植民地支配で発達した「日本語」の結果としての現地で書かれた日本語文が現代の国語教育や歴史教育に現れてこないことへの問題提起。日本統治下の朝鮮や台湾では、植民者の日本人だけではなく、朝鮮人や台湾人によって日本語の文章が遺された。研究者には既知のものだが、一般市民に一切伝わらないのは、植民地での「日本語」を切り落としたところに現代の「国語」が存在しているのではないかと考えた。