主体的な学び(アクティブラーニング)の促進について、筆者が担当する共通教育科目「国際理解」において実践してきた授業改善の取り組みについて報告し、大人数を対象とする普通教室の授業マネジメントのあり方について検討する。本取り組みは、平成25年度東北大学履修証明プログラム「大学教育人材育成プログラム」(平成25年8月~平成27年3月)に参加し、国内及びカナダでの研修で得た知見をふまえた実践である。本学が平成24年度に採択された文部科学省グローバル人材育成推進事業(現在は、経済社会を牽引するグローバル人材育成支援)において行っているアクティブラーニングスタジオでの授業マネジメントを視野にいれつつも、より多くの教員や学生がアクティブラーニングを使えるように、普通教室で行う大人数を対象とした講義形式の授業での実践例を報告する。また、本報告を通して、大学全体として学生の学びの質の転換を促す必要性を強調するものである。