厚生労働省の発する関係通知が生活保護行政へ与える影響について分析することにより,生活保護の適正な運用のためには,濫給の防止のみならず,漏給の防止にも努めなければならず.そのためには,『生活保護行政を適正に運営するための手引きについて(2006年3月30日 社保発第0330001号)』に示された,懇切丁寧な法の趣旨や制度概要の説明及び専門的立場からの助言を行う等適切な援助を行い,要否判定における十分な調査,処遇困難ケースへの組織的な対応を行うということを遵守していかなければならないことを明らかにした。