【目的】山口県で水揚げされるヒメジおよびクロムツについて生理機能性物質製造原料としての利用価値を調べるため,酒粕あるいは米麹と混合してインキュベートしアンジオテンシンⅠ変換酵素(ACE)阻害活性を測定した.【方法】魚の可食部に酒粕あるいは米麹を加え,さらに蒸留水を加えてペースト状にした.55℃ で 5 日間インキュベートし,ACE Kit-WST(同仁化学研究所)を用いて上清中の活性を測定した.【結果】IC50 値で比較したところ,酒粕を混合したヒメジおよび酒粕を混合したクロムツにおいて高い活性を示した.【考察】ヒメジおよびクロムツについて生理機能性物質製造原料として価値があると考えられる.