不確定志向性と少数者の行動スタイルが直接・間接影響に及ぼす効果
山口県立大学学術情報
第3号
29-42
甲原定房,安永 悟
数的な多数者と少数者が葛藤する場面で,少数者の一貫性のスタイルと個人の認知スタイルである不確定志向性が,葛藤がある領域での直接影響,葛藤がなかった領域での間接影響にどのような効果をもたらすのか,クラッチフィールド型の実験課題をもちいて検証した。実験参加者は男女大学生134名であった実験に先立ち,直接項目と間接項目を決定するために因子分析を行った。実験の結果より間接影響に少数者の行動スタイルと個人の不確定志向性の効果が見られた。