論文

基本情報

氏名 甲原 定房
氏名(カナ) コウハラ サダフサ
氏名(英語) KOHARA Sadafusa

タイトル

大学初年次学生の協同作業認識尺度得点の変化

単著・共著の区分

単著

誌名

山口県立大学学術情報  (高等教育センター紀要)

第11号

第2号

ページ

55-60

発行年月

201802

著者

甲原定房

査読の有無

.

記述言語

日本語

概要

協同作業認識得点の3つの下位得点である協同効用,個人志向,互恵懸念の得点について,大学初年次学生の学年の初めから学年末にかけての変化,および他の尺度との関係について検討した。調査対象は大学1年生の男性39名,女性239名であった。結果から次のことが示された。①3つの下位得点は学年当初から学期末にかけて一貫して協同的な価値観を示すものであった。②協同効用得点は個人志向得点,互恵懸念得点に影響を与えていた。③学期末の互恵懸念得点は学年当初の対人適応得点に影響されている可能性がある。④学年末の協同作業認識に強く作用する学年当初の変数はほぼない。これらのことから単に学年当初にグループ活動を行うのではなく,協同の効用を実感させるような活動を行い,対人的な適応を促す取り組みを行うことが,協同的な学生を育成することには有用ではないかと考えられる。