高校生の睡眠・朝食摂取行動に関する記述的規範を明確にすることで,両行動を改善できるか否か検証した。調査対象者は予備調査では高校3年生105名。本調査では高校2年生185名であった。周囲の高校生の80%以上が「朝食を食べている」,約90%が「元気に活動するためには睡眠が大切である」という意見に賛同しているという情報を保健室が発行する「保健室だより」 に掲載したクラスを実験群とし,このような情報を掲載していない「保健室だより」を受け取ったクラスを統制群とした。結果から記述的規範の明確化の効果は見られなかった。この結果について要因操作の改善等の視点から検討した。