不確定性動機の有無を判定するために使用されるTATによる物語にどのような特徴があるのか検討するためにテキストマイニングの手法を用いて分析した。対象者は82名の大学生であった。結果から,(1)不確定性動機があると判定される物語に特有な単語はほぼなかったものの,「顕微鏡」「薬」「人生」という単語は不確定性動機があると判定される
物語に出現する傾向にあった。(2)不確定性動機を含まない物語に頻出する単語は比較的多く,「友達」「早い」「終わる」「私」「分かれ道」「歩く」「家」といった単語であった。(3)これらの単語に明確な共起関係は見いだせなかった。