本稿は、大学における短期学外インターンシップの教育効果を検証するものである。インターンシップ参加学生に対する意識調査(事前調査および事後調査)を実施し、インターンシップの教育効果を評価する足掛かりを得ることとした。これらの調査は6項目の自由記述から構成されており、これらの記述内容をテキストマイニングとコレスポンデンス分析によって検討した。
本研究により得られた知見は以下のとおりである。1)短期インターンシップを通じて、学生は自己と学ぶことと働くことを統合的にとらえる態度を形成することができる。2)短期インターンシップを通じて、学生は働くために必要な能力に関する単純な先入観やイメージを解体し、多様化・再構築することができる。3)短期インターンシップを通じて、学生は大学内外における体験的な学習に対する積極性を発達させる。